EXHIBITION

EXHIBITION 2021SS

コロナで変化する合同展示会 – 2021 春 東京

MMDでは過去にも「EXHIBITION 2020SS」「EXHIBITION 2020AW」などで、毎年2月と9月頃に新商品発表会、受注会、見本市といったB to B向けの展示会が各所で開催されることを紹介してきた。

今年も様々な会場で間も無く開催されるはずだった多くの展示会。しかし、昨年から続く新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) <以下:コロナ>の感染者増加と緊急事態宣言の最発令の影響を受け、リアル展示会の開催中止や延期、オンライン展示会のみへの切替などが既に発表されている。

新しい生活様式が段々と浸透し、目まぐるしく変化する時代の中、ライフスタイル業界の展示会もこの1年で大きく変わってきた。

今回もMMDが注目するこれからのライフスタイル業界の展示会を、オンライン、オフライン織り交ぜながら紹介する。 (1月19日掲載時点での公開情報)

日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市「東京インターナショナル・ギフト・ショー

第91回東京インターナショナル・ギフト・ショー春2021
開催期間:2021年2月3日 (水) ~2月5日 (金)
会場:東京ビッグサイト西・南展示棟
https://www.giftshow.co.jp/tigs/

〔 東京インターナショナル・ギフト・ショー 〕は日本最大のパーソナルギフトと生活雑貨の国際見本市だ。新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底し、来場者にとって安心・安全な見本市を提供するとともに、新たな試みとして従来の「出展社商品検索サイト」を 「GiftNet」として2021年1月22日にリニューアルオープン。“リアルとオンラインを合わせたハイブリッド型展示会”として開催をする。出展社の動画や写真、紹介文の掲載など、サイト機能の幅と奥行きを拡張し、流通バイヤーが使いやすいオンライン検索システムを目指す。システムの利用には、東京インターナショナル・ギフト・ショーへの事前登録が必要となっている。

今回のテーマは「アクティブライフとリラクセーションギフトの提案」。コロナ禍で生活環境が変化し、これまで当たり前に行動できたことが制限されている中、人々が求める癒しやアクティブな生活を中心に、日々の生活を楽しく元気に、明日への活力を高めるような、今売れるリラクセーションギフトが集められる。

同時開催される「第9回LIFE×DESIGN」のテーマは、『働き方改革・テレワーク・ニューオフィス・リノベーション』。働き方から住まいやオフィスをデザインするためのリノベーション、家具、照明、素材、お家時間を楽しむアイテムなど、今の働き方にあった快適性や住み心地の良さにつながる商品に焦点を当て、ホームユースのオフィス空間を提案する特別イベントも実施される。

また、前回好評だったという特別展示イベント『リラクセーションギフト 「癒し」』が継続開催され、さらに、玩具や手芸など家で遊べる商品をピックアップしたイベント 『お家で遊ぼう』や、感染症対策グッズを一堂に集めたコーナーなど、新しい生活様式に対応した特別展示イベントも設けられる。コロナによって大きく変化した消費・購買行動に対して、新たに提案できるアイテムやサービスにも注目したい。

日本最大級のクリエイティブの祭典 「rooms」

rooms 42
開催期間:2021年3月11日 (木) ~3月13日 (土) 
会場:東京都 新宿住友ビル三角広場
※1月7日に政府より1都3県へ新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発令されたことを受け、rooms42〈東京展〉は開催中止となっております。
https://www.roomstradeshow.com/

rooms ONLINE TRADESHOW
開催期間:2021年3月1日 (月) ~5月31日 (月)
https://www.roomstradeshow.com/online-tradeshow

〔 rooms 〕はクリエイティブシーンの活性化を目的に2000年にスタートした日本最大級のキュレーションイベントだ。ファッション、ライフスタイル、アート・パフォーマンス・飲食など、あらゆるジャンルからこれまででのべ1万組以上のクリエイターが参加してきた。

毎回約300〜400ブランドが出展し、業界関係者だけでなく一般客も来場可能なクリエイティブの祭典として開催されてきたが、今春は1月7日に政府から1都3県への新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が再発令されたことを受け、rooms42<東京展>の開催中止が発表されている。

実際に商品を見て触れてバイイングを行う機会が制限されてしまうのは非常に残念だ。しかし、前回に引き続き、roomsでもオンライン展示会が3月1日より開催される。20 年にわたって合同展示会を企画運営し、さらに 30 年にわたりセレクトショップを運営してきた、バイイングと流通を知り尽くした展示会主催者にしか作れない オンライン合同展示会がそこにはあるという。

前回のオンライン展示会後にリリースとして公開されたアンケート結果からは、出展者側とバイヤーとの利用目的面での若干のギャップが見受けられたというものの、バイヤーからのオンライン展示会への期待度の高さやその満足度も十分に見てとれた。さらにはオンラインとオフライン展示会の融合を望むバイヤーの声が多く届いているということから、オンライン展示会は今後もバイヤーにとって欠かせないツールとなっていくことは間違い無いだろう。利用者の声を受けてどのように進化していくのか、MMDとしても非常に興味深い。

ブランド”と“バイヤー”をつなぐ新しいカタチの展示会「MONTAGE」

合同展示会:MONTAGE 25th
開催期間:2021年2月3日 (水) ~2月5日 (金)
会場:東京ポートシティ竹芝4F 産業貿易センター
※新型コロナウィルスの感染予防および拡散防止を考慮し、MONTAGE 25thは開催延期となっております。
https://montage-express.jp/

MONTAGE.ONLINE
開催期間:2021年2月1 (月) ~2021年5月31日 (月)
MONTAGE ONLINE 開催通知登録

セレクトショップをターゲットに開催される合同展示会〔 MONTAGE 〕は、ライフスタイルの多種多様な要素を整え、次のトレンドの創造と発信を行うことをコンセプトとしている。

会場全体に統一感を持たせた空間演出は、単に商品を並べているだけではなく、売場のシーンを作る際の参考にもなり、出展者と来場者の双方にとって、未来への指標となる出会いの場を提供する。また、インテリア / グリーン / アウトドアというカテゴリーの垣根を越えた、他とはひと味違う視点からの提案も大きな特徴であり、これからのライフスタイルに向けた展示会だ。

2月3日からの開催を予定していたMONTAGE25thは延期となってしまったが、会場がこれまでのTOC有明から東京ポートシティ竹芝へと変更になり、独特の世界観や空間演出がどのような進化を遂げるのか楽しみである。

試用期間を経て昨年秋に本格始動したオンライン展示会では、直感的に伝わるデザインと共感を生むストーリーで、ブランドの特徴とバイヤーの興味をマッチングさせ、新たな市場開拓を目指している。回を重ねて進化していくであろうオンライン展示会にも期待が高まる。

作り手の切磋琢磨が新たなうねりを巻き起こす「EXTRA PREVIEW 」

EXTRA PREVIEW #22
開催期間:2021年2月3日 (水) ~2月5日 (金)
会場:TOLOT
https://www.extrapreview.com/preview/ 

6つの企業が合同で主催する〔合同展示会:EXTRA PREVIEW 〕は、まるでセッションのような感覚で市場に新しい価値観を提供し続ける、まったく新しい展示会を目指している。2020年秋は開催中止となったが、今回は時間短縮など新型コロナウイルス感染拡大防止対策を行った上で東雲の「TOLOT」にて開催される。

大規模な合同展示会のように間仕切りをしてゾーン分けをするのでなく「バイヤー等が会場丸ごと欲しくなる空間」を考え、「ライフスタイル」を軸とした独自の空間づくりが特徴だ。また、開催ごとに新しい出会いの有るマンネリ化しない合同展示会を開催する為に、国内外を問わずブランドストーリー・拘り・想いを持って作られた商品であるかなどの点を留意して出展審査を行う。

来場は完全事前登録制となり、会場受付では事前来場登録にて取得したQRコードが必要となるため、来場予定のバイヤーは忘れず準備をしておこう。

ごちゃまぜからのニューノーマルの発掘「JUMBLE TOKYO」

JUMBLE TOKYO Spring / Summer 2021
開催期間:2021年3月10日 (水) ~3月12日 (金)
会場:ベルサール渋谷ファースト HALL B1
https://jumble-tokyo.com/

JUMBLE INTERNATIONAL ONLINE SHOWROOM
開催期間:2021年3月15日 (月) ~
https://showroom-jumble.com/

〔 JUMBLE TOKYO 〕は、”ごちゃまぜ”の語源の通り、ファッションや様々なプロダクト商品の世界観を提供し続けている展示会だ。アパレル関連、雑貨、バック、シューズ等のアパレルを中心に、出展企業も90社を超え、約200ブランドの商品が並ぶ。

2021年は<New Nomal>なライフスタイルが継続、定着する中で、JUMBLE TOKYOらしい新たなプラットフォームの提案を行っていく。「Outdoor」「Wellness market」を中心に、コロナ渦で需要の高まった3つのカテゴリーとして「Hype golf and Running」「Enjoy botanical」「~コロナ禍で楽しむ媚薬の香り」を追加。オンラインでのブランド紹介も継続される。

また今回でvol.5となる、ECO&オーガニック商品をその場で購入出来る展示会&エコマーケット「Wellness market」は毎回人気のスペースだ。元マッシュビューティーラボのディレクターでオーガニック食品やコスメに造詣が深い佐藤香菜氏を迎えサステイナビリティでエシカルなアイテムを紹介する。その他、日常にも取り入れられるOUTDOOR & FISHING STYLEやテック素材、GOODSを提案する「Build your own outdoor life!」など様々な企画が揃う。

オンライン展示会には国内外からのアクセスも可能となっており、今回はリアル展示会とどのような相乗効果をもたらしていくのか、開催が待ち遠しい。

加速するオンライン展示会と融合が求められるリアル展示会

一度は落ち着いたかに見えたコロナの波が冬の寒さとともに一気に押し寄せ、人々の生活に再びの自粛や我慢が強いられている今、私たちライフスタイル業界にとっても乗り越えねばならない大きな壁が立ちはだかっている。

人々の消費行動がオンライン中心になり、モノやコトを売り、サービスを提供する側もより一層のオンライン化が進んでいく。同時にエンドユーザーにトレンドや価値観を提案していくセレクトショップのバイヤーたちが、新たなアイテムや驚きに出会う場までもがオンラインへと広がってきた。

場所や時間に左右されることなく行えるオンライン展示会は、ブランドとバイヤーを効率的にマッチングさせるツールとして今後欠かせなくなっていくことは間違いない。しかし、それは完全なるリアルの代替になってしまうということでもないだろう。リアルとオンラインが融合していくことで、それぞれの良さや魅力を浮き彫りにすることも可能であり、必要なのではないだろうか。

PCやスマホの画面越しに全てが完結する便利さや快適さと、自分の目で見て手で触れ、心で感じて選ぶ時にこそ得られるエモーションは、同じベクトルの上にはきっと存在し得ない。

それはバイヤーがこれまで大切にしてきた感覚ともいえるコトでもあり、エンドユーザーにセレクトショップが与えるコトにも近しいと言える。

MMDが過去に取材した「堀田健一郎氏の考えるVM」や「ニコアンドトーキョーの演出的VMD」では、オンラインが加速する中でのリアルショップならではの魅力と未来の姿が見えた。ただ単に融合していくだけではないオン・オフの展示会からも、そんなヒントが見つかるのではないだろうか。